神さまからいただいた命に感謝して
園長 石堂 昭彦
園庭の木々も少しずつ秋の深まりを感じさせ、朝夕の風に季節の移り変わりが感じられるようになりました。保護者の皆様におかれましては、日頃より本園の教育・保育にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
10月は、さまざまな活動を通して、子どもたちの成長を感じることができました。引き渡し訓練では、災害が起きたときに自分の命を守ることの大切さを学びました。また、Aさん、Bさんによるサッカー教室では、ボールを追いかけながら体を動かす楽しさを味わい、友達と一緒に取り組む喜びを感じていました。芋ほりでは、土の中から出てくる大きなお芋や小さなお芋に歓声を上げ、自然の恵みや収穫の喜びを体験することができました。こうした一つひとつの経験が、子どもたちの心と体を豊かに育んでくれることと思います。
さて、カトリック教会では、11月を「死者の月」と呼び、亡くなられた方々を思い起こし、祈りをささげる大切な月としています。11月1日は「諸聖人の日」、翌2日は「死者の日」であり、家族や親しい方々をはじめ、すべての亡くなられた方々が神様のもとで安らかに憩われるよう祈ります。
「死者の月」と聞くと、少し悲しい気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、カトリック教会が大切にしているのは、悲しみだけではありません。イエス・キリストの復活を信じる私たちは、死をすべての終わりではなく、神様のもとで新しい命へとつながるものとして受け止めています。そして、今は亡き大切な人を忘れず、その人からいただいた愛や優しさに感謝し、心を込めて祈るのです。
子どもたちにとっても、おじいちゃんやおばあちゃん、身近な方々との別れを通して、命について考える機会があるかもしれません。そのようなときには、難しい言葉で説明するのではなく、「大切な人のことを思い出してみようね」「ありがとうの気持ちを伝えようね」と、温かく語りかけていただければと思います。そして、今そばにいてくれる家族や友達と過ごせる喜びを感じ互いを大切にする心を育んでいけたらと願っています。
神様からいただいた一人ひとりの命は、かけがえのない大切なものです。マリア様の優しい愛に倣い、子どもたちが周りの人々を思いやり、感謝の気持ちを持って成長していけるよう、私たち大人も日々の言葉や行いを大切にしてまいりましょう。
11月も、子どもたち一人ひとりが神様の愛に包まれ、健やかに過ごせますように。そして、亡くなられた大切な方々の上にも、神様の豊かな慰めと平安がありますよう、心よりお祈りいたします。


