ロザリオの月
園長 石堂 昭彦
秋の深まりとともに、園庭には高く澄んだ空と心地よい風が広がり、子どもたちの元気いっぱいの声が響いています。季節は少しずつ夏から秋へと移り変わり、自然の恵みが豊かに実る時期を迎えました。子どもたちもまた、この季節とともに心も体も大きく成長していることを日々感じております。
9月に行われました運動会では、子どもたちが練習の積み重ねを通して得た力を精いっぱい発揮し、一人ひとりが自分らしい輝きを見せてくれました。かけっこを全力で走る姿、仲間と息を合わせて演技や競技に取り組む姿、転んでも立ち上がり最後までやり遂げる姿、そのどれもが、私たちに大きな感動を与えてくれました。「がんばったよ!」と誇らしげに報告する子どもたちの笑顔には、挑戦をやり遂げた喜びと自信があふれていました。
こうした姿は、保護者の皆さまの温かな励ましや祈り、当日のあたたかい声援に支えられたものであることを改めて実感しております。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。
さて、10月は「ロザリオの月」と呼ばれ、聖母マリアへの祈りを特に大切にする時期です。マリアさまは、私たち一人ひとりに寄り添い、優しく導いてくださるお母さまのような存在です。園では子どもたちと共に、日常の生活の中で神さまへの感謝をささげ、互いに思いやる心を育んでいきたいと思います。「ありがとう」と言える優しい心、ごめんね」と言える素直な心、そして「どうぞ」と差し出せる思いやりの心、そうした小さな言葉や行いこそが、神さまの愛を映す大切な祈りであることを、子どもたちに伝えてまいりたいと思います。
実りの秋に、子どもたちが自然の恵みを感じ、人々の優しさに触れ、心豊かに成長していけますように。保護者の皆さまと共に祈り合い、支え合いながら、神さまの愛に包まれた歩みを続けてまいりたいと思います。今月もどうぞよろしくお願いいたします。