チョコレートに込める思い
園長 石堂 昭彦
寒さの中にも、日差しのやわらかさや木々の小さな変化に、少しずつ春の訪れを感じる頃となりました。
朝、登園してくる子どもたち一人ひとりの顔を見ながら、今日も神さまに守られてこの一日が始まることを心の中で感謝し、祈る時間は、私にとってかけがえのないひとときです。
2月には、節分をはじめ、バレンタインデーという行事を迎えます。園でも、「もうすぐチョコの日だね」「だれにあげようかな」と、子どもたちが心を弾ませながら話す姿が見られるようになると思います。チョコレートという小さな贈り物を通して、誰かを思い浮かべ、気持ちを伝えようとするその姿は、とても愛おしく感じられます。
バレンタインデーは、もともと愛と命を大切にした「聖バレンタイン」という聖人の名に由来する日です。日本ではチョコレートを贈る習慣が親しまれていますが、その背景には「大切な人に思いを伝える日」という意味があります。チョコを選ぶ時間や、「どうぞ」と手渡す瞬間そのものが、相手を思う心の表れなのかもしれません。
イエスさまは、「互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように」(ヨハネによる福音)と教えてくださいました。園生活の中で、子どもたちは「ありがとう」「だいじょうぶ?」「ごめんね」という言葉や、そっと差し出す手のぬくもりを通して、少しずつ愛の表し方を学んでいます。これから迎えるバレンタインデーが、そのことに気づくきっかけの一つとなればと願っています。
思い通りにならない出来事に出会い、涙を流す日もありますが、「子どもたちをわたしのもとに来させなさい」(マルコによる福音)というみことばのように、神さまは一人ひとりを大切に見守っておられます。私たちもまた、その歩みを急がせることなく、愛をもって寄り添い続けたいと思います。
この2月が、これから迎える「愛を伝える日」を心待ちにしながら、日々の生活の中で思いやりを育てる月となりますように。寒さの残る時期ですので、どうぞ体調にご留意ください。神さまのお守りのうちに、今月も子どもたちとご家庭の皆さまの上に、豊かな恵みがありますよう、心よりお祈りいたします。


