子どもは、自ら育ついのちです
園長 石堂 昭彦
園庭に夏の風が吹き抜け、蝉の声が元気いっぱい響くようになりました。いよいよ1学期も終盤を迎え、おともだちの心と体にたしかな成長の跡が見えてまいりました。
モンテッソーリ教育では、「子どもは、自らを育てる存在である。」という理念のもと、子どもの内にある”成長したい”という力に寄り添いながら、整えられた環境の中で学びと生活を積み重ねていきます。日々の生活の中で子どもたちは、「身の回りのことを自分でやってみたい。」という思いに導かれて、小さな挑戦を重ねています。
例えば衣服の着脱、道具の準備や片付け、身支度など、生活の中で繰り返される営みの一つひとつが、大切なおしごとです。最初は時間がかかっても、失敗しても、子どもたちは自分の力で乗り越えようとします。そうした姿に、私たち大人は手を出さずにそっと見守りながら、子どもたちが持つ「育とうとする力」に信頼を寄せています。こうした瞬間は、まさに”主体的な学び”のあらわれです。
また、Aさんが年下のおともだちに優しく関わる場面も増えてきました。困っている様子を見て手を差し伸べたり、日々のルールをそっと教えてあげたりする姿には、思いやりと責任感が育ってきていることを感じます。異年齢の関わり合いを大切にするモンテッソーリ教育の環境の中で、子どもたちは互いに学び合い、助け合う心を自然に身につけていきます。そうした助け合いの中に、イエスさまが教えてくださった「愛のわざ」が確かに息づいているのです。
まもなく始まる夏休み、ご家庭でも、子どもたちが自分でやってみたいと思うことに耳を傾け、その小さな挑戦を温かく見守っていただけましたら幸いです。祈りと愛に包まれたら毎日が、子どもたちの心をさらに豊かに育ててくれることを信じて・・・・・
主の祝福とともに、みなさまの夏が実り多きものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。



